≪観ていただいた人の声≫                              Topに戻る

 

 

布川事件、冤罪で30年近く獄中で過ごした二人を撮った映画「ショージとタカオ」を観ました。原発事故にもつながる、私たちの内なる「お上意識」を改めて感じました。前田元検事に実刑、に当然、と思うものの、彼だけの問題ではない、と釈然としない気持ちも覚えました。
 
gengengengengen名古屋シネマスコーレで映画『ショージとタカオ』を観ます。
『ショージとタカオ』のポスター、けっこうかわいい。
 
ryoko_njmショージとタカオ観てきた。長い!けど人生について考えさせられた。今に満足できない人、自分が何したいのか分からない人にオススメ。
 
KTaromaruショージとタカオって映画をみた。テーマは冤罪なんやけど、映画的には嫌われ松子の一生をみた感覚と同じ、笑ながら怒るってな感情ね。悲しのにたのしい。みたいな。つまり素晴らしいかったってこと。舞台挨拶もあって、ショージさん、すげーポジティブ!よかったし、彼は人間の厚みがありまくる。
 
                                 conoki69「ショージとタカオ」 「重く沈む」っていうのはなんか違うかも。ずしんと腹に応えたけど、それは無実を晴らそうっていう二人の強 い熱い思いだったように思う。その「熱さ」がデロンギみたいにじんわり伝わってきたのは井出監督の才能か2011/04/04 23:49             
       
                       conoki69いま検察のあり方が問われている(「検察の在り方検討会議」)けれど、「ショージとタカオ」は、そういう会議の委員さんに真っ先に見てもらいたい映画だ。そして「ショージとタカオ」を見ると、私たちも警察や検察、司法の「透明化」の大切さを本気で考えられるようになると思う。2011/04/05 00:17
 
                 conoki69「ショージとタカオ」の中で支援者が杉山卓男さんに「アナタの中に”桜井が最初に自供しなければ”というような気持ちがずっとあるのでは?」と責めるシーンがあった。そんな厳しい質問を投げられる支援者も凄いと思ったが、それを静かに受け止める杉山さんと隣に座る桜井さんに一番感動した。2011/04/05 01:14
 
 roug02昨日は横浜ニューテアトルで「ショージとタカオ」という映画を観たのだが、これがめっぽう面白かった。29年の獄中生活からふたりが仮釈放されるところから映画は始まる。ちょっと「ブルース・ブラザーズ」も連想してしまう、バディ・ムービーの趣もある。壮絶な人生なのに、どこかユーモラスなのが不思議だ。観終わった印象は、ポール・トーマス・アンダーソン映画にも似ていた。2011/04/02 20:15
           
 
fumi_ikh-i <初日に自転車で来た法学専攻の大学院生>
久しぶりに遠出。久しぶりに自転車以外の乗り物。そして新宿。そして布川事件。
K'sシネマ『ショージとタカオ』。布川事件で無期懲役の判決を受けた二人とともに仮釈放から再審決定までの時間旅行。今、被告の席には裁判官自身がいるのでせうか?、そして共謀共同正犯としてのコクミンも?
    「正義行なわれよ、世界滅ぶとも」ではなく「世界が滅ぶ前に、正義を行なわしめよ」。有限の時間を生きる人間と、永遠の相の下に生きているとの錯誤にまどろむ裁判所と。3月19
 
 
 
              <名古屋シネマスコーレ>
★『ショージとタカオ』を観ました。入場者数は10数人ってところでしょうか。
 
158分という上映時間を感じさせない作品でした。
どんな境遇にも笑顔を忘れないショージとタカオ。特にショージの何でも軽々と飛び越えてしまう( ように見える )雰囲気に、冤罪というテーマ抜きに一人の男性の生き方としてグングン惹かれていきました。
長男が弁護士をしている関係上、その職種の人に関した話題や記事には若干敏感になります。青臭い表現かもしれませんが、寄り添う気持ちと使命感とを持った弁護士であって欲しいと思います。
心優しい人と出会いながら絶望的な状況から這い上がっていく二人の「めげない」「あきらめない」姿勢は、今回の大震災で打ちのめされた人たちにも励みになるのではないでしょうか。人間の底力。悲しい時にも見せる笑顔。
そして、その経験が人を育てるのだと、映画の最後に紹介されるショージとタカオの今を見て確信しました。4/8
                                                                                     
辛い内容かなと思ってましたが、希望を持てました。今回の震災で再審公判の判決が延期になったのですね。お二人が元気なうちに無実を勝ち取って欲しいです。撮影をされたのは井手さんですよね?ナレーションも?桜井さんと杉山さんに話しかける会話から、温かいお人柄が伺えました^^素晴らしい作品を教えていただきありがとうございます!4/16
        

★「ショージとタカオ」今日、観てきました。それぞれの人生を淡々と生きているようで、悲しみや憤りを語るシーンに検察のありかた、日本の裁判のありかたを考えさせられました。

 

 映画『ショージとタカオ』じっくりと時間を掛けて撮られた良質のドキュメンタリーで、大変に見応えのある作品でした。テーマは重いのですが二人のキャラが良くって、爽やかさすら感じる人間讃歌に仕上がっていました。   4/19
 
新宿、ケイズシネマでショージとタカオ鑑賞。なんか、自分が励まされた  4/19
 
 『ショージとタカオ』(k's cinemaにて) 冤罪事件を長期に渡って追いかけた骨太のドキュメンタリー映画。人のつながりを描いたヒューマンドラマの部分が後半になるほどクローズアップされているのもいいですね。  4/17
 
 
見ました!! ショージさんとタカオさん生活にすーと入っていく井出さんのカメラにはらはらどきどきしました!!5月絶対無罪!!4/17
 
eurasiavision
 
横浜で映画「ショージとタカオ」を観てきた。冤罪事件の被疑者2人を追ったドキュメンタリー。冤罪問題への深い示唆もありますが、なにより人が生きることの素晴らしさを教えられる温かい映画です! 4/17
 
 
 
cinemalunatic
応援したい映画『ショージとタカオ』   再審判決は5.24。それまでに一人でも多くの方にこの映画を観てほしい、と監督。世間の目が一斉に原発へ向けられている今、人権問題が見過ごされてしまう事を危惧しておられます。本当に。(山) 4/16
 
 
 
 
 
無実の罪で29年間も投獄され仮釈放後14年経った現在も戦う二人の男のドキュメンタリー映画『ショージとタカオ』観賞。諦めない二人が凄いけど彼らを支援、守る会の人たちも凄い。本気の本気でなければこんな長い年月やってられない!重圧や憤りさえもはねのけた二人の笑顔に元気もらいました(山) 4/16
 

『ショージとタカオ』という映画を観た。事件自体はとんでもなく酷くて刑事司法制度への不信感倍増。同時に、人の成長とか可能性には瞠目。明るい。しかも笑えるんです  4/14

 

 

 

 

●横山隆晴氏(フジテレビゼネラルプロデューサー)

詳細は判らないけれど、井手さんは恐らく、企業のPRビデオなどの制作を生業としながら、それで何とか食いつなぎながら、この14年間の【ショージとタカオ】を、精神の主軸に据えて記録し続けてきたのだということが想像できる。 制作費があった訳ではない。 何かのアテがあった訳ではない。 いつかアウトプットできる見通しがあった訳ではない。 そして、【ショージとタカオ】の2人が、仮出所後、どんな展開になるのか………、全く予想を立てることなどできなかった筈。 更に、再審請求へ向かう道のりは、気が遠くなるほどに先が見えない。
 井手さんという人間は、どうして、こんな無謀なことを、諦めることなく継続することができるのだろう。 【ショージとタカオ】の2人が暗中模索の人生なら、この映画を制作した井手さんもまた、同じ地平を歩き続けている暗中模索の人生であって、その「孤独」の深遠に向き合い続けながら、きっと絞り出すような思いで完成させたこの映画は、だからこそ、観る人の胸を深く打つ。

                     --------------中略------------
この映画の、極めて簡素なモノクロの1枚のチラシに書かれているキャッチコピーは、短く3行。 「あきらめない」、「めげない」、「立ち止まらない」。 勿論、【ショージとタカオ】を称したコピー。 しかし、その3つのコピーは、きっと井手さんが、彼らを描きながら、密かに自分で自分を励まし続けたコピーなのだと思う。 
                          ------------------中略-----------------
人間というのは、何て素敵なのだろうと、この映画は“向こう側”から途切れることなく終始一貫して“語り”続けている。 そしてその“声”は、制作者の祈りに満ちている。 
人間の愚かさ、弱さ、怒り、駄目さ加減、………。 絶望的な状況が、ある。 29年間の獄中生活。 冤罪の29年。 事件発生からは43年。 その壮絶、言葉にならない。 想像を絶している。 
 それでも人間は、笑顔を持つ。 それでも人間は、苦境の極致、ギリギリのところにあっても、ユーモアを持つ。 人間というのは、何てステキなのだろう。 
                            ------------------中略-----------------
この映画は、「絶望」を、「希望」が懸命に包んでいる。 それでも………、<この世は、生きるのに値する世界だ>、と。 
     

  横山隆晴(よこやま たかはる)     フジテレビ・ゼネラルプロデューサー  

            主な作品: 「白線流し」「ゆっぴぃのばんそうこう」「小さな留学生」
           「若者たち」「私の太陽」「ドキュメンタリー中国からの贈りもの」
           「ドキュメンタリー北の国から」「桜の花の咲く頃に」「泣きながら生きて」
           「私たちの時代」など、数多くのドキュメンタリー番組を制作。
     放送文化基金賞、日本放送文化大賞グランプリなど受賞歴多数。

 

●日経ウーマン編集長ツイートより 30代女性
  村木元局長は1年余で無罪になったが、この2人は29年間獄中にいた…。
  検察の問題を考える上で、今、注目すべき映画だと思う。重要な問題を扱いつつ、映画自体は暗くない。
  明るく強い。随所に笑いも。めげない2人を描くヒューマンドキュメンタリー。
 
●モルモット吉田さんのツイートより
 
  よくある生真面目すぎる作品かと思いきや、2人の魅力的なキャラクターが映画を動かし始める秀作。
  29年獄中にいた2人が社会復帰するに当たり、冤罪の被害者意識よりも、豊かな人間性にカメラが引き寄せられ、
  生活者としての視点が前面に出始めるのが良い。
  深刻になる一面も当然あるが、何とも明るいショージが自宅の改装を全て自分でやってのける器用さや、
  2人共2年ほどの間に結婚し、タカオには子供もでき、表情がどんどん豊かになっていったりと、
  それまでの人生を取り返す如き生活を営む喜びが魅力的な分だけ過去の苦しみも浮かび上がってくる。
 
20代  男性 ヴァイオリニスト
  素晴らしい映画を拝見出来たと未だに感動がさめないでいます。
  一つの芸術の様な、それでいてとても人に近くに存在し、とても優しくて、時に厳しく、切なく、愛に満ちあふれていました。
  あの映画を見ていてもちろん事件の事を良く理解出来ましたけれども、
  それ以上に「人の存在意義」みたいなものを強く感じました。
  「人生」をみたかの様でした。
  30年近くの時間を棒に振った二人でもその人生に息を戻しつつある様は本当に勇気をもらいました。
  そして二人がどんどん若々しくなるその表情、幸せになる表情、それは素晴らしいものです。
  私がとても心に残っている言葉は「風呂に入るたびに幸せだなって思うんだ」です。
  その他にも多くの言葉がありしたが、日頃自分が気づかない所を気がつかせてくれた、そう感じました。
  それを彼は「ヤクトク」という言葉を使いましたが、色々話を聞いてみたいって思いました。
 
●70代 男性
  小生が涙ぐむシーンで横の女性がしばしば「アハハ」と笑うのが気になりましたが、
  考え直して、深刻なテーマをユーモアたっぷりに描いた、素晴らしい演出であり、また映像であると感心させられました。
 
 
●30代  女性 会社員
  笑って泣きました。
  ショージさんとタカオさんの明るさや前向きさに、こちらが力をもらった気持ちです。
 
●学生 女性
  感無量というか、なかなか言葉が出ません。
  観たもの全てが自分にとって衝撃でした。
  弁護士になって私もこういう苦しんでいる人たちに支援がしたいと思いました。
 
30代  女性
  アツイ気持ちになりました。これは価値ある映画だと思います。
 
60代  男性
  沈黙の シーンがドラマとは違う迫真力。ドキュメンタリーの素晴らしさです。
 
●50代  女性
  ものすごい人間力を感じました。
  お二人のたくましさとそれを支え続けた人々の強さに感動しました。
 
●女性
  ショージとタカオのお二人は、英雄でも君主でもなく、不良少年で別件逮捕され お互いに疑って。。。
  とても人間らしいところが印象的でした。
 
50代  女性
  あんなにつらい30年を過ごしたのに、前向きなお二人の姿勢に励まされました。
 
●40代  男性
  映画として面白かったです。158分がまったく長くない展開で楽しめました。
 
●男性
  エンザイのこともあるが、2人の生き方がとても共感できる部分が多かった。
  たくさん悩みや苦しみなどがありながらも、前向きにやっていってそれでも悩んでいる姿勢にうたれた。
 
20代  女性
  158分が長いとは感じなかった。あっという間だった。言葉にならない感動があった。
  苦しいだけじゃなく笑顔もあり、深さを感じる。生きることの大切さ、辛さ、幸せ、
  20年しか行きていないわたしには実感がわかないことも多くあったけれど、貴重な経験ができた。
 
50代  男性
   「真昼の暗黒」とは異なった意味で、静かに司法の罪悪を告発する立派な映画に仕上がったと思います。
 
●中学2年生  男性 
  映画をひと言で表現すると・・・?  べんきょうになる
  感想
  おもしろいです。
  ショージとタカオがなぜ自白したのかわかりません。
  自分ならぜったいしないのに。やってないんだもん。
  20才、これから働きはじめるような人たちがろうやにいれられて、でてきたら49才。
  ろくな仕事はないと思う。ろうやってあるいみいいところ?
  (いわれたことをやっていれば、ねるところと、たべるものがもらえるから)
 
●20代 男性 法学部学生
  とても衝撃的で驚きました。
  検察という組織にある黒い部分というのが印象に残っていますが、
  それ以外にも、ふたりが何十年も無実の罪と闘ってきたその努力や苦労などが伝わってきて、
  忘れられない映画になりました。
 
●20代 男性 法学部学生  
  過去と変わらぬ警察・検察の体制と無実の人間を犯罪者にしてしまいかねないテクニック。
  日常的に行われているであろうことを予測させる証拠の改ざん、隠ぺい、ねつ造などについての
  良い具体例として見させていただきました。 
 
●50代 男性 ライター
   ひと言でいえばセンスがいい。
   ドキュメンタリーファンに限らず、映画好きにはたまらない魅力に満ちています。
 
●50代  夫婦
    普通の映画を見ても、つまらないと眠くなってしまう私達ですが、
    この映画は全くその状況にはならず、時間を忘れて見させて頂きました。
    良い映画とか面白くないとかではなく、人生って何があるか解らない
    と考えさせられるドキュメンタリーでした。
    一番心に残った言葉「刑務所に居た時のほうが楽だったかも…」
    ズキッと感じました。
 
●20代 男性 
   ふたりが失われた29年間を必死に追い求め、取り戻そうとしているのがわかる。
 
● 50代  男性  会社員
   ショージとタカオが実に正直で、冤罪の重苦しさを背負い込んだ悲愴感を漂わせていない映画なことが意外。
   一般的に冤罪を晴らす運動といえば「当人と支援団体や弁護団が一致団結して、
   無実の罪に対する怒りを世に訴えている」ようなイメージがあったが、
   ふたりの間にも、守る会に対しても複雑な軋みがあるんだな・・・というのが意外な感じがした。
   きれいごと、感動的なヒューマンドラマに終わらせない映画になっていた。
 
●20代 女性 学生
   「カッコイイ大人」
   20歳の時に捕まり、今まであきらめずに訴え続ける姿に感動しました。
   壁の外に出て再審を請求している時、心が揺らいだという正直な気持ちなど、リアルだなと思いました。
 
●30代  男性  ライター
   やはり冤罪被害者を描く映画というのは、被害を訴えて
   当の被害者を救おうとすればするほど、悲惨でジメジメした内容になってしまい、
   観客としては、最後まで付いてこられるか自信がないという、あまりよくない先入観がついて回ります。
   観る前の私も、正直申し上げて少し心配でした。
   でも、「ショージとタカオ」は、エンターテイメントとしてしっかり成立していると同時に、
   冤罪被害とは何なのかをしっかりと描いておられるなど、
   とても細部にまで気を配られていて、感激いたしました。
   私は毎日「一般ウケとは何か?」を考えている人間なのですが、
   マスコミの皆さんが食いつく数々の要素の中には、「意外性」
   「意表を突かれる」というものもあると考えます。
 
●50代 男性
  誰に見せたい?      家族
  映画をひと言で表現すると・・・?   ポジティブな生き方
 
●50代   男性
   冤罪テーマで158分はつらいなと思い、かなり腰が引けたまま会場入りしたのですが、
   満員のお客で、まず聞いていたのとは大違いで、
   さらに全く長さを感じないで見られたことが、二つ目の大違いでした。
   よくできたドラマと言うなら、ショージ、タカオのキャラクターが絶妙でしたね。
   やせノッポとがっしりチビ、口べたとおしゃべりとドラマみたいに分かりやすい凸凹コンビだったことで、
   彼らに肩入れして見ることができ、またそのように構成できたのだと思います。
 
●20代 女性 法学部学生
   壁の外にいようと壁の中にいようと、生きていくことは厳しい。
   どんな時も生きていることに喜びを感じて強く生きていくこと。
   たくさんの強さをもらえる映画。
 
●30代 女性 
  誰に見せたい?   警察学校の一年生 法学部学生 司法修習生
  映画をひと言で表現すると・・・?    「これぞドキュメンタリー!」
  感想
   感服しました。
   ドキュメンタリーとは何か 取材するとは何か 人間を描くとはどういうことか改めて考えさせられました。 
 
●20代 法学部学生
   ご本人たちの本当に近くで撮られていて、なかなか見られないところが見えてよかったです。 
 
●20代 学生
   お二人のリアルな表情を観ることができる機会でした。
   さまざまな葛藤や苦悩が伝わってきました。 
   また、クスリと笑える場面もありました。
   とても見応えがありました。
 
●20代 男性 法学部学生
  一生が棒に振られてしまう事件に遭遇したにもかかわらず、
  そこから普通の生活へ戻る道を着実に歩んでいかれるお二人の力強さに胸を撃たれました。
 
●20代 男性 学生
   「刑務所で過ごした時間に無駄はなかった」という言葉に衝撃を受けました。
 
●20代 女性 法学部学生
   ニュースや新聞で観ることのできない裏側をたくさん知ることができました。 
 
●20代 男性 法学部大学院生
    ドキュメントのいいところは「たとえどちら側にたっても」、あるいは「一方的であっても」
   通常は見えない部分が見えることだと思います。

●20代 女性 法学部学生
   30年間も社会から離れていた人が、どのようにしてまた人生を取り戻していくのかという点で、
   とても興味深く見させていただきました。
   同時に全く身に覚えのないことで一瞬で人生を奪う冤罪の恐ろしさについてもわかりました。

●20代 女性 法学部学生
   真実を捻じ曲げてまで犯人を作り出す警察や検察などの組織にひどく腹が立ちました。
   警察の証拠ねつ造について授業でも聞いていましたが、ここまでひどいものだということにただ愕然としました。
   世の中の悪から人々を守るはずの添い気が人々を陥れるようなことをしているという
   現在の状況は変えていかなければ。
   そのために私たちが何ができるのかわかりませんが、
   私は今日の映画を観て感じた気持ちを忘れたくないと思います。
 
●女性
  誰に見せたい?   友人に
  映画をひと言で表現すると・・・?   おもしろいよ〜
 

 

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≪試写会アンケート≫より
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ドキュメンタリームービー「ショージとタカオ」は、感動的な作品でした。
2時間半があっという間で、エンディングが惜しまれるほどでした。
小生が、涙ぐむシーンで、横の女性が、しばしば「アハハ」と笑うのが気になりましたが、
考え直して、深刻なテーマをユーモアたっぷりに描いた、素晴らしい演出であり、また映像だと感心させられました。

問題の多い捜査、検察、裁判に対する強烈なインパクトを社会に与えるでしょう。
そして、「ショージ」と「タカオ」お二人の40余年の苦闘に深く同情するとともに、
その苦痛が癒されるために、いかに多くの人々の支えがあったかについても、強く印象づけられました。
 
「告発する映画ではない」と井出さんに語らせていますが、
 
この映画は、そうした姿勢が、結果的には「普通になりたいという2人のおじさん」ショージとタカオの飾らない言動を通して、
見る人に深い感動を与え、笑いの中に、涙を誘います。
優れた「ヒューマン・ドキュメンタリー」として反響を呼ぶでしょう。
 
70代 男性
 
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私同様、普通の人が犯罪者に仕立てられていく怖さ恐ろしさを感じました。
“国家権力”
という大きなアタマの良い組織に個人の力がいかに弱くもろいものか。
これは日本人特有の性質もかかわっているものだと思いますが
警察官を始め、役人さん、先生などはエライ人という思い込みがあるように思います)、
私だってささいなことで別件逮捕され、密室で「
これもお前がやったんだろう」と責め立てられたら
「ハイ、私がやりました」と言ってしまいますきっと。
誰だって後ろ暗い思いのひとつやふたつはあります。
そして、奪われた40年間の重みです。
私の生きてきた人生の長さと同じ長さを桜井さん、
杉山さんは塀の中で、
また“犯罪者”と見られて過ごしてきたのです。
そしてそのご家族も同様の苦しみを塀の外で。
何という重さ!何という長さ!何という絶望!
しかし、映像を見るものに救いを与えたのは、
お二人の明るさでした。
「明るく楽しい布川事件(正確な言葉ではないかもしれません、
間違っていたらゴメンナサイ)」
「ふかいことをやさしく」ではありませんが、「
くるしいことをあかるく」。これは井出監督の視座であり、姿勢でありましょう。
しかし人間は強い!
お二人にとって塀の外は浦島太朗だったでしょう。
最初は切符も買えなかったタカオさんが、
日々の生活によって人生を取り戻し順応し、
伴侶に恵まれお子さんを授かって「家庭」を持つにいたった喜び。
鏡餅を受け取ったショージさんが生まれ育った家を建て直し、
皮肉なことに塀の中で過ごしてきたことによって、
毎日の生活ひとつひとつに大きな喜びを感じられるとお話になった実感。
「“私は無実だ!”という叫びが届かない」
苦悩が身体に焼き付けられた程の苦しみを通して得た“
千金の喜びに値する実感”だと思いました。

40歳の女性 自営業
 
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≪ブログ≫より 
 
 
2010.11.30 Tuesday  つぶやきいわぢろう

ショージとタカオ

布川事件を描いたドキュメンタリー映画「ショージとタカオ」の試写会に行ってきました。
物語は二人が仮出所した1996年から始まります。この、監督の追いかける力に脱帽です。
14年間追いかけ続けるっていうのは並大抵の力ではありません。すごいなぁ。

さて、映画終了後「ショージとタカオ」のタカオのほう杉山卓男さんが挨拶をされました。

「みなさんこんにちは。知っているかどうかわかりませんが私は「ショージとタカオ」のタカオのほうです。
この映画を見てどうだったでしょうか。

この映画は刑務所出てきてからことなんですけど、最初、自白させられて、有罪になって31歳のときに上告棄却。もう受刑者になるしかないというときに31歳で私の人生終わったと思いました。でもいつかは再審で無罪になると信じてこうして頑張ってくることができました。そして今こうして皆さんの前に立って挨拶できることを光栄に思っています。どうもありがとうございます。

出てきてから第2次再審請求で昨年末に再審開始が認められ、今再審公判をやっていますが検察側はあくまでも有罪立証すると血迷ったことを言ったり話したりしています。つい先日も論告求刑で無期懲役という求刑をしました。そのときに私は怒りを通り越してあきれてしまいました。検察側というのはこういうものなんだと、もう自分で思ったらあまり怒りもおぼえなかったです。大阪の特捜部もああいうことをしています。

桜井の(取り調べ)録音テープが改ざんされているというのは明らかなことなんですけどあの時点で桜井の録音テープが改ざんされたといっても一般人の人は本当かなという疑いの目で見たと思うんですよね。それが大阪地検特捜部のあの改ざん以来、検察側というのはああいうことはするもんだと一般の人にもわかってもらえたと思っています。ですから村木さんには悪いですけども、これよかったかなと(笑)、私は思っています。

裁判所が本当にだらしないですよね。私たちは裁判になればわかってもらえるともって自白もしてきたんですけども裁判官という人間は検察の言うことは全部正しいんだという見方でやってきました。私らの有罪に関わった裁判官は数十人に上ります。その中でやっと今度第2次再審でまともな裁判官にあえてやっともうすぐ目の前に無罪判決が手のひらに乗る寸前まできました。これも皆さんのご支援のおかげと思って感謝しております。どうもありがとうございました」


◆レビュー
ショージとタカオ 2010.11.29

ドキュメンタリーというのは時間の凝縮だと改めて実感する映画です。
14年間、二人が仮釈放されたときからカメラを回し続けているところがすごい。
その気合に無条件に頭が下がります。

僕はここ数年の二人しか知らないけども、スクリーンの二人が若い。

特に圧巻だったのが29年ぶりのシャバの生活です。仮釈放されて出てくるとそこは29年前とはまったく違った日本でした。

回転寿司を目の前にして、戸惑う杉山さん。「しょうゆつけるんですか?」
券売機の前で「電車賃いくらですか?前は20円だったんですよ」

プッシュホンの公衆電話を前にしての杉山さん、電話番号をおしながら「掛け間違えたときどうするんですか?」。以前はダイヤル式で硬貨を入れるタイプの赤電話だったそうです。

「一番びっくりしたのは(高校生の)スカート。(短くて)大丈夫なのかなって」

おかしくてやがて哀しき仮出所者です。

そして新しい自分の部屋に入った桜井さん
窓を開けて「鉄格子がないんですね」。


無実の証拠を隠し続け、それでも未だに有罪といい続ける検察はこの映画を見てどう思うのでしょうか。まぁ見ないでしょうが…。



◆この記事に対するコメント
私も見ました!!
桜井さん、杉山さんのキャラのせいもあると思いますが、あまり悲壮感がなく、所々に思わず笑ってしまうシーンもあり、テンポも良いので3時間近い上映時間も短く感じられたほどです。しかし注意して観ると所々に冤罪の不条理さが散りばめられています。とくに「主人が夜中に自殺を図ろうとした」という桜井さんの奥様の証言や、証拠開示請求に対して(例によって)検察から「不見当」という回答が寄せられるシーンなど、憤りなしには観られません。
 一層のこと、今まで様々な冤罪事件を作り上げた警察官や検察官、裁判官の連中に招待状を送って、彼等を対象にした試写会を開催すれば良いと思いました。
絶対に誰も来ないでしょうけど、映画のプロモーションとしては絶対に話題になると思います。
nexus | 2010/11/30 1:31 PM


  http://blog.iwajilow.com/?eid=1069496

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2010-11-29 18:59:27

東京高裁前は、支援の人とメディア関係者でごったがえしていました。
井出洋子さんはこのときビデオを撮っていたのですね。

友の会の会員さんが多数、映画「ショージとタカオ」
にも映って(出演して!?)いるのを先日、みつけました。
この写真とほぼ同じアングルでしたね。


この日はすごくうれしかったけれど、

数日後に検察が特別抗告したのはほんと、ハラが立ちました。


あれからもう2年以上たちました。

無罪確定まで、あとひといきです。

=================
2011年2月12日(土)13時
「ショージとタカオ」上映会inまつど
松戸市民劇場にておまちしています。
=================

東葛総合法律事務所友の会

http://blog.goo.ne.jp/tosoho_tomo


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10月26日

 私も回を重ねて観るたびに、新しい発見、新しい感動を覚えています。
正直いうと、私自身も登場するし、自分たちのことなので照れくさい気持ちもあるのですが、
東京上映の感想を聞かせていただきましたところ、
私などの個人の思いなどはるかに超えた次元で、井手監督の視点が高く評価されています。
 また29年という獄中生活から仮釈放で過ごす14年という時間の中で
「ショージとタカオ」が人として生きる苦しさや喜びを体験しながら、どんどん成長、進化していく様、
そしてたくさんの支援者やそうそうたる弁護団に支えられながら、再審の勝利に向かって行く様に何度も心を揺さぶられます。
決して、暗さや重苦しさだけで終わらない、時には笑いも出てしまい
158分を長いと感じないまま観ることができたと言って下さる方もいました。

 ぜひぜひ皆さんに観ていただきたい映画です。  

http://blog.goo.ne.jp/gon914/e/0d04f3abc3538a673108954b8d6200cd

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2010-10-18
ショージとタカオテーマ:お知らせ


井出さんが手がけられたドキュメンタリー映画「ショージとタカオ〜14年間の記録〜」が完成し、上映が始まっています。
先日田町で行われた有料試写会も満席でした。
布川事件と呼ばれる冤罪事件をテーマに、容疑をかけられた二人の男性の姿を克明に追っています。
158分という大作ですが、長さはまったく感じません。
次回は、11月20日南大塚で上映されるそうです。お時間ありましたら、ぜひご覧ください。


http://ameblo.jp/kirokueiga-hozon/theme-10007941854.html
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本日の成果(2010/10/16) ― 2010/10/16 20:18

『ショージとタカオ』井手洋子監督/「ショージとタカオ」上映委員会 ¥1,000
田町交通ビルにて鑑賞。一般上映ではなく有料試写会。
いわゆる「布川事件」で長年刑務所に入っていた二人の男性が仮出所してからの14年を記録したドキュメンタリー。
監督がEくんの知り合いだということで誘われたので見てきました。会場は満員の大盛況でした。
2時間半以上もあってかなり尻込みして見に行ったんだけど、大変面白かったです。
編集がわかりやすくテンポが良かったのもあるけど、やはり取材対象の二人のキャラクターの対称ぶりががなかなかの逸材だったのもあったな。
二人を無垢な被害者として神格化しなかったのも良かったかな。ギリギリだったけど。
前半は約30年ぶりに社会に戻った二人が、戸惑いながらも社会に順応していく姿を取材。
後半が再審請求を中心に冤罪の告発活動を取材という感じだった。
私としては前半の方が圧倒的に面白かったな。
浦島太郎状態で疑心暗鬼だったのが、アプローチはそれぞれながらも二人が社会に順応していく姿は興味深かったよ。
長年負のオーラをにじませていた杉山氏が、子供が出来て以降それが無くなった様子は結構感動的でした。
やっぱり家族を持つと言うことは凄いパワーを得るんだね。
後半は再審活動の様子がメインとなってしまい二人がその中に埋没してしまったのはやっぱりちょっと残念。
でも公の部分が確立して、個の部分をさらけ出せなくなったor出さなくても良くなったということでもあるんだろうね。

http://kaz.asablo.jp/blog/2010/10/16/5419818

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 布川事件描いた映画 試写会 
2010年10月12日

 43年前に利根町布川で男性が殺され現金を奪われた「布川事件」のドキュメンタリー映画
「ショージとタカオ」の一般向け試写会が9日夜、東京都港区であった。事前予約した100人以上が訪れ、関心の高さをうかがわせた。
 強盗殺人罪で無期懲役が確定し、1996年に仮釈放された桜井昌司さん(63)、杉山卓男さん(64)が無罪を訴え、
再審が開始されるまでの14年間がテーマ。
29年間も断絶していた社会に戻った2人が困惑しながら普通の生活を取り戻していく姿を、
映像ディレクターの井手洋子さんが仮釈放当日から撮り続けた。
 あいさつにも立った「ショージ」こと桜井さんは「よくも悪くも我々の14年間が出ている」と述べ、
「タカオ」こと杉山さんは「私と桜井だけの問題ではない。誰にでも起こること」と語った。
 日本大学芸術学部講師(文学)の工藤隆雄さん(56)は「司法が捨てた2人をすくい上げる映画だ」と話した。
県内では11月23日に水戸市でお披露目有料試写会

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10月11日

ドキュメンタリー映画「ショージとタカオ」の試写会が東京で行われた。

水戸でも、一部関係者だけの試写会が行われ、私もすでに観ることができた。


 映像作家・井手洋子さんが、本当に二人のために、14年間、私生活を中心に撮り続けてくださった膨大な記録だ。
それは、29年間「無実の罪」で獄中での拘束を余儀なくされた二人の中年男性(20歳で逮捕。仮釈放時49歳)が、
仮釈放となった1996年11月、千葉刑務所前から映像が映し出される。

 二人は、まず、「フツーのおじさん」として社会で生きていくために、自立への一歩を踏み出す。
しかし、29年という奪われた時間は、社会の変貌となって二人の前に立ちはだかる。
戸惑いながら、徐々に社会に順応してゆく二人。

しかし、ふたりの大きな目的は
「再審」で『無罪判決』を得ること。

その厚く、高く、堅い再審の扉を開けるために、全国に支援の輪を広げながら二人のたたかいが続く。

仮釈放から13年。
2009年、やがて、二人は戦後8番目と言われる「再審の扉」を開かせた・・・。


 映像の前半に出てくる夫は、私が出会う前の、私の知らない夫だった。
その姿を、私は緊張して見つめ続けた。
マイクを持って訴えることのできなかった夫が、
やがて、自らのたたかいを続けながら「えん罪をなくす力になりたい」と変わっていく様に、胸が熱くなった。
 夫は、えん罪に巻き込まれたことで味わった、苦渋、屈辱、悲しみ、怒りをたくさんの善意の人に出会うことで、
人を信じ、また信頼に応える生き方を学び、自分を再生していったのだ。
 私は、そんな夫の傍で、これまでの11年間を自分がどう関わってきたかを振り返りながら映像に見入ってしまった。
 
たくさんの人に観ていただきたい貴重な記録映画です。

http://blog.goo.ne.jp/gon914/e/37b6de934e0199fbb4efc3ba62610726

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ショージとタカオ。
2010-10-09 21:22:14 テーマ:もろもろにっき。

観てきました。

化粧がほぼ落ちました(苦笑)

事件として、知識として知っているのと
そこに関わる人の
人生や思いを理解しているのでは
全く違います。

背景、考え方、苦悩、喜び。

もっと広い範囲に目を向けなければ。

一番思い知ったのは
無駄に1日を過ごしてるってこと。

どの瞬間にも感謝して生きられたら。
そんなことを思った158分でした。

はぁ
158分もあったとは思えない…

井手さん、お疲れさま。
まだまだ道は続きますね。

今日はありがとうございました。

http://ameblo.jp/0250non/entry-10672101517.html                                                                 Topに戻る

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2010年10月9日
今日は「ショージとタカオ」の初上映でした。
予約はすでに満席でしたが、午後からどしゃぶりになり、
出足はどうかなーという感じでした。
それにもかかわらず!
立ち見が出るほどの大盛況。

2時間こえる大長編だが、後ろから観ていて
居眠りしたり飽き飽きしている姿は見受けられなかった。

私は元のインタビューテープから、
5時間に編集したヤツ、
2時間40分のヤツと
何度も観てきたはずなのにおもしろかったです。

軽快なリズム感が飽きさせず、
主人公はもちろん、登場する全部の人々の言葉から、
人が誠実に生きる暖かさ、力強さが心に響いて、本当にいい映画だった!


私としては、途中2回だけ
ここはまだ縮められるかも・・・と思う部分があったが、
2時間越えの感じはしなかった。

人は色々だから、皆さんがそうではないでしょうが、
帰りぎわに、息子に観せたいと言ってくれたお母さんや、
劇場公開してくださいと言われた青年の言葉が
やけにうれしかった。


開演前から桜井さんもいらしていたが、
いつお会いしても、気さくで明るくて元気な方だと思う。
上映後のご挨拶で、折しも
毎日報道される検察や警察のずさんな体質の話をされた。

私もあの手のニュースを観るたびに、
今に始まったことじゃない、
個人の資質の問題じゃない、
とかテレビに向かってブツブツ言っていたから、
今日の桜井さんの挨拶がすごく胸に落ちた。

杉山さんの「だんだん若くなっていく私の姿、ご覧になりましたか?」
という言葉も、本当にその通り、
14年の流れに逆らうように若々しく、やわらかい表情になっていくのが
なんとも不思議だと私も思っていました。

来週の上映はもっとだいぶ大きな会場。
しかも、行事や祭事のシーズンの土曜の午後。
今度は満席は難しいかも。
でも、たくさんの人に観てほしいな。

きっと元気を持って帰れるから。

http://plaza.rakuten.co.jp/annzu57/diary/201010090000/
 
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2010年10月 6日 (水)
布川事件の映画
「ショージとタカオ 14年間の記録」上映のお知らせ

2010/10/3(日) 午前 9:24
 布川事件という冤罪事件を14年もの長期にわたって追跡したドキュメンタリー映画が近く公開される。筆者も加盟している出版ネッツの組合員仲間の児玉氏より以下のご案内をいただいたのでご紹介したい。経費を持ちだしての自主制作で作ったとのことである。ビジネスの論理だけでは世に出なかったであろうこうした作品に接することができるのは、ひとえに制作者や協力者の努力と気高い心意気による。

映画「ショージとタカオ 14年間の記録」

 構成・撮影・編集:井手洋子/音楽:寺嶋琢也/整音・久保田幸雄 2010年・
カラー・158分

桜井ショージ63歳、職業、建設作業員。杉山タカオ64歳、職業、造園業。ショージは背が低く、タカオは身長180センチの大男。ショージはおしゃべりがうまく、タカオは話ベタ。何かにつけて二人は対照的。二人はライバル。そして共通点は、ごく普通のおじさん……? いや違う。普通のおじさんになりたかったのに、なれなかった。

この映画は、「布川事件」と呼ばれる強盗殺人事件の犯人とされた二人が、獄中から無罪を訴え続け、28年間も囚われの身となり、仮出所した14年前から社会に復帰するためにエネルギッシュに、失われた時間を取り戻そうとするかのような日々を記録したものです。


冤罪事件を告発する映画かと思われがちですが、この映画の面白いところは、再審請求を続ける二人の心象や生活に寄り添う形で、生活を再生させていく二人のめげない、前向きな生き方にあります。

28年間もの間収監されていて、まるで世の中が変わってしまい、電車の自動改札にも戸惑ってしまう状況から、わずか2年の間に、伴侶をみつけて子供までつくってしまうもたくましさ。明るくユーモアあふれる50歳を過ぎての人生のやり直し、そのたくましい生き方には、いろんなことで躓いていて現代の人々に勇気を与えるに十分なものがあります。

いま現在この夏に再審公判が始り、来年の3月頃には再審無罪を獲得する予定で、そうした再審の力にもなる映画として、いちはやくまとめたのがこのドキュメンタリーです。

 私(児玉)の古い友人で、「薄墨の桜」「早池峰の賦」などの名作ドキュメンタリーで知られる羽田澄子監督の「痴呆性老人の世界」などの助監督などを経て、記録映画の分野で活躍してきた井手洋子さんが、長編のドキュメンタリーにまとめました。

 スポンサーや製作会社もなく、すべて自費で製作から公開までをまかなっているため、なかなか十分な宣伝や公開の体制が整わないなかでの、お披露目となりますが、この上映をきっかけに、来年の一般公開を目指しています。

「自衛隊という密室 いじめと暴力、腐敗の現場から」暫定ブログ

http://blogs.yahoo.co.jp/jieijieitaitai/33369637.html

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(布川事件)桜井昌司氏と杉山卓男氏が、高知へ来ます。
日時  10月17日(日)午後6時30分
場所 高知商工会議所参加費 無料「冤罪を語る高知集会」

http://saron-kinyoubi.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-7537.html

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検察とか裁判所とか...『ショージとタカオ』を見た!
2010/10/5(火) 午前 10:04

 大学の後輩が、とってもユニークで、なおかつタイムリーなドキュメンタリーを作りました。
 タイムリーというのは、検察や司法制度のありようについて大いに騒がれている中で
 冤罪で29年間も拘束を受けたショージとタカオという二人のおっさんをその仮釈放の日から
 14年間追いかけた作品だからです。
 村木厚子さんは、わずか1年ほどで無罪を確定することができましたが、
 ショージとタカオは29年間獄中からそれを訴え続けてきたのに取り上げられなかったのです。
 通常ならば10数年ほどで仮釈放を認められるというのに、
 罪を認めないからというのでそれより10年以上も仮釈放が認められなかったのです。
 こんな重い事件を取り上げながら
 試写会場は始終笑い声が上がったのです。

 以下は、映画を見た後,学生時代の仲間たちのメーリングリストに書き込み送った原稿の転載です。


 「27日港勤労福祉会館で明学75Lの井手さんが監督した「ショージとタカオ」を見てきました。

 前日64EのTさんより電話。

 「お前、井手さんの映画見に行く?」
 
 「はい、予定しています」

 「お前どう思う。2時間30分だってよ、俺絶対寝るな。井出さんに言ったんだよ、2時間越える映画は見ねえぞって!」

 「確かに2時間越えると上映を組むのも難しくなるんですよね」

 「そうだろ!やっぱそうだろ!」

 てな会話が交わされまして、当日を迎えました。

 Tさんは、Aさんというジュリアーノ音楽院で学んだという若き音楽家を同行。
私はその二人の前に陣取り映画を見ることになりました。

 冒頭、画面は室内のコンサートライブ画面。
 どうやらこの映画の主人公の一人が書いた詩を歌い上げているらしい。
井手さんは、このライブの取材でこの主人公たちのことを知った。

 画面は変わって刑務所の前。
 主人公の一人タカオの仮釈放の日だそうである。
 遠景からから近づいてくるのはタカオ。
 特別盛り上がった出迎えシーンではない。
 ごくごく普通にタカオと出迎えた人々との会話が交わされる。

 一瞬、カメラのゆれやブレが気になる。
 上映前の井手さんの挨拶の中で、撮影の素人である自分がカメラを回したといって
いた。それにしてもこれは見づらい。この後はどうなることかと思ったけれど、
その後はすっかり画面に引き込まれてしまった。
※ 後で井出さんに聞いたら、このぶれるシーンを撮影したのは、彼女ではなく、
本物のカメラマンだそうで、プロがなれないカメラで撮影したためこうなったとのこと。

「俺、寝るぞ!」と宣言していたTさんは、結局最初から最後まで、後ろで笑い声を上げていた。
同行のAさんも同じく。時折「へー」とか「すごい」とかいう呟きまで混じる。

 映画が終わって顔を見合わせた3人が同じ言葉をいっせいに口にした。
 「面白かったー!!」

 言葉を交わしてから会場を後にしようと出口を見たのだけれど、井手さんは何人かに囲まれている。
 
 井手さんはこの映画を映画館にかけたがっていた。私は、今の映画館の厳しい状況をそこそこ知っている。
ましてや2時間を越える作品をかけてくれる映画館はなかなかない。とにかく難しい状況だけを伝えていた。

 「井手さん、劇場いってみようよ、いけると思うよ」と声をかけて会場を後にした。

 すでに9時を大きく回ってはいるのだけれど、”寝るぞ!”宣言のTさんも、Aさんもそのまま帰る様子はない。
少し先にあった日本海庄屋の暖簾をくぐった。
 そそくさと注文をして、さっそく映画評へ。
 二人とも興奮の様子。
 「長さ感じなかったな」とTさん
 「え、もう終わり?っていう感じでした」とAさん。

 音楽家のAさんは仕事がら音楽への強い関心をしめす。。
 「特に音楽にお金をかけたとは思えないんですけど、とってもよかったです」とのこと。
 ”冤罪”という重いテーマを取り上げながら、その重さを”重さ”として押し付け
ないところがすごい。
 
 三人の口から共通して飛び出したいくつかの言葉。

 「なんだかすごいものを見てしまった」
 「人間だとか、生きるって言うことだとかやっぱりいいよな」
 「二人の主人公をあそこまで際立たせる井出さんはすごい」
 などなど。

 あまり書き込みすぎてもよくないのでこの辺でやめるけれど、劇映画も含めて久々
に面白いものを見せてもらったというのが率直な感想。
 ”面白い”の中身はお一人お一人で確かめてほしい。

 めったなことで”あきらめない”、”めげない””立ち止まらない”ことだと確かに思う。
 底辺に生きる人というよりも、”底辺”に落ち込む不安の中にいる人にぜひ見てほしいと思う。


 それにしても、”底辺!っていったいどこのことだよ-!


http://blogs.yahoo.co.jp/cinemadist/62864756.html

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9月27日(月曜日) 「ショージとタカオ」14年間の記録
 夕方から東京・田町。今夏に再審公判が始まった「布川事件」の被告人である桜井昌司さん(ショージ)と杉山卓男さん(タカオ)の2人を主人公に、1996年の仮釈放から2010年の再審開始までの14年を追ったドキュメンタリー映画「ショージとタカオ」の完成プレス試写を観る。強盗殺人事件の犯人とされた2人。別件逮捕から29年間の獄中生活で、無実を訴えて書き続けた膨大な手紙や分厚い記録ノートの束が、長く壮絶な体験を物語る。社会復帰した2人は明るくひょうひょうとしている(ように見える)。しかし、実際には取り調べや獄中生活で受けた心の傷は簡単に癒されることはない。仕事や周囲との関係など悩みを抱えながら、それでも多くの壁を乗り越えて同時に再審請求の闘いを続ける。映画ではそんな2人の日常の暮らしぶりと内面の一端が描かれていく。
 いつもにこやかで温厚な2人だが、声は穏やかながらも厳しく鋭く言い放つ場面があった。「裁判官は、警察や検察はウソをつかないと思っている。これはダメだな、とんでもない奴だなと思った」(桜井さん)、「警察や検察は犯人をつくるところだが、裁判所は救ってくれるところだと信じていたのに裏切られた。明きめくらの裁判官ばかりでどうしようもない」(杉山さん)。いったい裁判官はどこを見てだれの声を聞いているのか、誠実に事件に向き合って中立公正に判断しようとしている裁判官はこの国に何人いるのか。これは多くの冤罪被害者の共通の怒りであり心の叫びだろう。
 構成・撮影・編集を1人で担当した井手洋子さんは、フリーランスの監督。仮釈放から再審開始まで14年間、2人の生活に密着してきた。撮影したフィルムは計300本になるという。信頼関係に裏打ちされているだけに、2人の心の揺れや悩みを吐露する場面がカメラのレンズを通して垣間見ることができるのだろう。カラー、158分。2時間半を超える上映時間は、ショージとタカオの2人が不当に奪われた時間の重さや、監督の思いを考えるとむしろ足りないくらいだと思うが、それでも一般向けとしてはやはりかなり長いのは否めない。作品の前半や中盤などやや冗長かなと感じる部分を再編集してもいいような気もするけれど、冤罪被害者の抱える実情を深く考えさせる力作だ。
◇◇
 試写会場で元同僚の後輩の新聞記者とばったり会ったので、近くの居酒屋へ。尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件をめぐって、記者として何を書くべきなのか、何ができるのかということが話題になった。今回の事件に限らず、一触即発のような危機的状況に直面した場合に、煽ったり一方に加担したりすることなく冷静に伝えるのは何よりも大切で、それが記者の使命でもある。だが、抽象的な観念論でなく具体的な事実を伝えるにしても、どんな立場でいかなる事実をすくい上げて問題提起するかは、実に難しい課題だ。記者の仕事に真摯に向き合おうとすればするほど悩むところだろう。そんな話題のほか、社内外の人間関係に振り回されて苦悩しつつも、「代弁者」として興味深いテーマに果敢に取り組んでいるという後輩記者の話を聞いて、僕自身もあれこれ刺激を受けた。


http://www.geocities.jp/ookaminami/zakki2010-9.html

----------------------------------------------無断転載、ごめんなさいm(__)m   
  
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