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≪試写会アンケート≫より
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ドキュメンタリームービー「ショージとタカオ」は、感動的な作品でした。
2時間半があっという間で、エンディングが惜しまれるほどでした。
小生が、涙ぐむシーンで、横の女性が、しばしば「アハハ」と笑うのが気になりましたが、
考え直して、深刻なテーマをユーモアたっぷりに描いた、素晴らしい演出であり、また映像だと感心させられました。
問題の多い捜査、検察、裁判に対する強烈なインパクトを社会に与えるでしょう。 そして、「ショージ」と「タカオ」お二人の40余年の苦闘に深く同情するとともに、
その苦痛が癒されるために、いかに多くの人々の支えがあったかについても、強く印象づけられました。
「告発する映画ではない」と井出さんに語らせていますが、
この映画は、そうした姿勢が、結果的には「普通になりたいという2人のおじさん」ショージとタカオの飾らない言動を通して、
見る人に深い感動を与え、笑いの中に、涙を誘います。
優れた「ヒューマン・ドキュメンタリー」として反響を呼ぶでしょう。
70代 男性
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私同様、
“国家権力” これは日本人特有の性質もかかわっているものだと思いますが (
私だってささいなことで別件逮捕され、密室で「 「ハイ、
誰だって後ろ暗い思いのひとつやふたつはあります。 そして、奪われた40年間の重みです。 私の生きてきた人生の長さと同じ長さを桜井さん、 また“犯罪者”と見られて過ごしてきたのです。 何という重さ!何という長さ!何という絶望! しかし、映像を見るものに救いを与えたのは、 「明るく楽しい布川事件(正確な言葉ではないかもしれません、 「ふかいことをやさしく」ではありませんが、「 しかし人間は強い! 最初は切符も買えなかったタカオさんが、 鏡餅を受け取ったショージさんが生まれ育った家を建て直し、 「“私は無実だ!”という叫びが届かない」 40歳の女性 自営業
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≪ブログ≫より
2010.11.30 Tuesday つぶやきいわぢろう
ショージとタカオ 布川事件を描いたドキュメンタリー映画「ショージとタカオ」の試写会に行ってきました。 物語は二人が仮出所した1996年から始まります。この、監督の追いかける力に脱帽です。 14年間追いかけ続けるっていうのは並大抵の力ではありません。すごいなぁ。 さて、映画終了後「ショージとタカオ」のタカオのほう杉山卓男さんが挨拶をされました。 「みなさんこんにちは。知っているかどうかわかりませんが私は「ショージとタカオ」のタカオのほうです。 この映画を見てどうだったでしょうか。 この映画は刑務所出てきてからことなんですけど、最初、自白させられて、有罪になって31歳のときに上告棄却。もう受刑者になるしかないというときに31歳で私の人生終わったと思いました。でもいつかは再審で無罪になると信じてこうして頑張ってくることができました。そして今こうして皆さんの前に立って挨拶できることを光栄に思っています。どうもありがとうございます。 出てきてから第2次再審請求で昨年末に再審開始が認められ、今再審公判をやっていますが検察側はあくまでも有罪立証すると血迷ったことを言ったり話したりしています。つい先日も論告求刑で無期懲役という求刑をしました。そのときに私は怒りを通り越してあきれてしまいました。検察側というのはこういうものなんだと、もう自分で思ったらあまり怒りもおぼえなかったです。大阪の特捜部もああいうことをしています。 桜井の(取り調べ)録音テープが改ざんされているというのは明らかなことなんですけどあの時点で桜井の録音テープが改ざんされたといっても一般人の人は本当かなという疑いの目で見たと思うんですよね。それが大阪地検特捜部のあの改ざん以来、検察側というのはああいうことはするもんだと一般の人にもわかってもらえたと思っています。ですから村木さんには悪いですけども、これよかったかなと(笑)、私は思っています。 裁判所が本当にだらしないですよね。私たちは裁判になればわかってもらえるともって自白もしてきたんですけども裁判官という人間は検察の言うことは全部正しいんだという見方でやってきました。私らの有罪に関わった裁判官は数十人に上ります。その中でやっと今度第2次再審でまともな裁判官にあえてやっともうすぐ目の前に無罪判決が手のひらに乗る寸前まできました。これも皆さんのご支援のおかげと思って感謝しております。どうもありがとうございました」 ◆レビュー ショージとタカオ 2010.11.29 ドキュメンタリーというのは時間の凝縮だと改めて実感する映画です。 14年間、二人が仮釈放されたときからカメラを回し続けているところがすごい。 その気合に無条件に頭が下がります。 僕はここ数年の二人しか知らないけども、スクリーンの二人が若い。 特に圧巻だったのが29年ぶりのシャバの生活です。仮釈放されて出てくるとそこは29年前とはまったく違った日本でした。 回転寿司を目の前にして、戸惑う杉山さん。「しょうゆつけるんですか?」 券売機の前で「電車賃いくらですか?前は20円だったんですよ」 プッシュホンの公衆電話を前にしての杉山さん、電話番号をおしながら「掛け間違えたときどうするんですか?」。以前はダイヤル式で硬貨を入れるタイプの赤電話だったそうです。 「一番びっくりしたのは(高校生の)スカート。(短くて)大丈夫なのかなって」 おかしくてやがて哀しき仮出所者です。 そして新しい自分の部屋に入った桜井さん 窓を開けて「鉄格子がないんですね」。 無実の証拠を隠し続け、それでも未だに有罪といい続ける検察はこの映画を見てどう思うのでしょうか。まぁ見ないでしょうが…。 ◆この記事に対するコメント 私も見ました!! 桜井さん、杉山さんのキャラのせいもあると思いますが、あまり悲壮感がなく、所々に思わず笑ってしまうシーンもあり、テンポも良いので3時間近い上映時間も短く感じられたほどです。しかし注意して観ると所々に冤罪の不条理さが散りばめられています。とくに「主人が夜中に自殺を図ろうとした」という桜井さんの奥様の証言や、証拠開示請求に対して(例によって)検察から「不見当」という回答が寄せられるシーンなど、憤りなしには観られません。 一層のこと、今まで様々な冤罪事件を作り上げた警察官や検察官、裁判官の連中に招待状を送って、彼等を対象にした試写会を開催すれば良いと思いました。 絶対に誰も来ないでしょうけど、映画のプロモーションとしては絶対に話題になると思います。 nexus | 2010/11/30 1:31 PM http://blog.iwajilow.com/?eid=1069496 ------------------------------------------------- 2010-11-29 18:59:27 東京高裁前は、支援の人とメディア関係者でごったがえしていました。 井出洋子さんはこのときビデオを撮っていたのですね。 友の会の会員さんが多数、映画「ショージとタカオ」 にも映って(出演して!?)いるのを先日、みつけました。 この写真とほぼ同じアングルでしたね。 この日はすごくうれしかったけれど、 数日後に検察が特別抗告したのはほんと、ハラが立ちました。 あれからもう2年以上たちました。 無罪確定まで、あとひといきです。 ================= 2011年2月12日(土)13時 「ショージとタカオ」上映会inまつど 松戸市民劇場にておまちしています。 ================= 東葛総合法律事務所友の会 http://blog.goo.ne.jp/tosoho_tomo -------------------------------------------------------- 10月26日 私も回を重ねて観るたびに、新しい発見、新しい感動を覚えています。 正直いうと、私自身も登場するし、自分たちのことなので照れくさい気持ちもあるのですが、 東京上映の感想を聞かせていただきましたところ、
私などの個人の思いなどはるかに超えた次元で、井手監督の視点が高く評価されています。
また29年という獄中生活から仮釈放で過ごす14年という時間の中で 「ショージとタカオ」が人として生きる苦しさや喜びを体験しながら、どんどん成長、進化していく様、
そしてたくさんの支援者やそうそうたる弁護団に支えられながら、再審の勝利に向かって行く様に何度も心を揺さぶられます。
決して、暗さや重苦しさだけで終わらない、時には笑いも出てしまい 158分を長いと感じないまま観ることができたと言って下さる方もいました。
ぜひぜひ皆さんに観ていただきたい映画です。 http://blog.goo.ne.jp/gon914/e/0d04f3abc3538a673108954b8d6200cd ---------------------------------------------------- 2010-10-18 ショージとタカオテーマ:お知らせ 井出さんが手がけられたドキュメンタリー映画「ショージとタカオ〜14年間の記録〜」が完成し、上映が始まっています。 先日田町で行われた有料試写会も満席でした。
布川事件と呼ばれる冤罪事件をテーマに、容疑をかけられた二人の男性の姿を克明に追っています。
158分という大作ですが、長さはまったく感じません。
次回は、11月20日南大塚で上映されるそうです。お時間ありましたら、ぜひご覧ください。
http://ameblo.jp/kirokueiga-hozon/theme-10007941854.html ------------------------------------------------------------ 本日の成果(2010/10/16) ― 2010/10/16 20:18 『ショージとタカオ』井手洋子監督/「ショージとタカオ」上映委員会 ¥1,000 田町交通ビルにて鑑賞。一般上映ではなく有料試写会。 いわゆる「布川事件」で長年刑務所に入っていた二人の男性が仮出所してからの14年を記録したドキュメンタリー。
監督がEくんの知り合いだということで誘われたので見てきました。会場は満員の大盛況でした。
2時間半以上もあってかなり尻込みして見に行ったんだけど、大変面白かったです。 編集がわかりやすくテンポが良かったのもあるけど、やはり取材対象の二人のキャラクターの対称ぶりががなかなかの逸材だったのもあったな。
二人を無垢な被害者として神格化しなかったのも良かったかな。ギリギリだったけど。
前半は約30年ぶりに社会に戻った二人が、戸惑いながらも社会に順応していく姿を取材。 後半が再審請求を中心に冤罪の告発活動を取材という感じだった。
私としては前半の方が圧倒的に面白かったな。
浦島太郎状態で疑心暗鬼だったのが、アプローチはそれぞれながらも二人が社会に順応していく姿は興味深かったよ。
長年負のオーラをにじませていた杉山氏が、子供が出来て以降それが無くなった様子は結構感動的でした。
やっぱり家族を持つと言うことは凄いパワーを得るんだね。
後半は再審活動の様子がメインとなってしまい二人がその中に埋没してしまったのはやっぱりちょっと残念。
でも公の部分が確立して、個の部分をさらけ出せなくなったor出さなくても良くなったということでもあるんだろうね。
http://kaz.asablo.jp/blog/2010/10/16/5419818 -------------------------------------------------------- 布川事件描いた映画 試写会 2010年10月12日 43年前に利根町布川で男性が殺され現金を奪われた「布川事件」のドキュメンタリー映画 「ショージとタカオ」の一般向け試写会が9日夜、東京都港区であった。事前予約した100人以上が訪れ、関心の高さをうかがわせた。
強盗殺人罪で無期懲役が確定し、1996年に仮釈放された桜井昌司さん(63)、杉山卓男さん(64)が無罪を訴え、 再審が開始されるまでの14年間がテーマ。
29年間も断絶していた社会に戻った2人が困惑しながら普通の生活を取り戻していく姿を、
映像ディレクターの井手洋子さんが仮釈放当日から撮り続けた。
あいさつにも立った「ショージ」こと桜井さんは「よくも悪くも我々の14年間が出ている」と述べ、 「タカオ」こと杉山さんは「私と桜井だけの問題ではない。誰にでも起こること」と語った。
日本大学芸術学部講師(文学)の工藤隆雄さん(56)は「司法が捨てた2人をすくい上げる映画だ」と話した。 県内では11月23日に水戸市でお披露目有料試写会
--------------------------------------------- 10月11日 ドキュメンタリー映画「ショージとタカオ」の試写会が東京で行われた。 水戸でも、一部関係者だけの試写会が行われ、私もすでに観ることができた。 映像作家・井手洋子さんが、本当に二人のために、14年間、私生活を中心に撮り続けてくださった膨大な記録だ。 それは、29年間「無実の罪」で獄中での拘束を余儀なくされた二人の中年男性(20歳で逮捕。仮釈放時49歳)が、 仮釈放となった1996年11月、千葉刑務所前から映像が映し出される。
二人は、まず、「フツーのおじさん」として社会で生きていくために、自立への一歩を踏み出す。 しかし、29年という奪われた時間は、社会の変貌となって二人の前に立ちはだかる。
戸惑いながら、徐々に社会に順応してゆく二人。 しかし、ふたりの大きな目的は 「再審」で『無罪判決』を得ること。 その厚く、高く、堅い再審の扉を開けるために、全国に支援の輪を広げながら二人のたたかいが続く。 仮釈放から13年。 2009年、やがて、二人は戦後8番目と言われる「再審の扉」を開かせた・・・。 映像の前半に出てくる夫は、私が出会う前の、私の知らない夫だった。 その姿を、私は緊張して見つめ続けた。 マイクを持って訴えることのできなかった夫が、 やがて、自らのたたかいを続けながら「えん罪をなくす力になりたい」と変わっていく様に、胸が熱くなった。 夫は、えん罪に巻き込まれたことで味わった、苦渋、屈辱、悲しみ、怒りをたくさんの善意の人に出会うことで、 人を信じ、また信頼に応える生き方を学び、自分を再生していったのだ。
私は、そんな夫の傍で、これまでの11年間を自分がどう関わってきたかを振り返りながら映像に見入ってしまった。 たくさんの人に観ていただきたい貴重な記録映画です。 http://blog.goo.ne.jp/gon914/e/37b6de934e0199fbb4efc3ba62610726 ------------------------------------------------- ショージとタカオ。 2010-10-09 21:22:14 テーマ:もろもろにっき。 観てきました。 化粧がほぼ落ちました(苦笑) 事件として、知識として知っているのと そこに関わる人の 人生や思いを理解しているのでは 全く違います。 背景、考え方、苦悩、喜び。 もっと広い範囲に目を向けなければ。 一番思い知ったのは 無駄に1日を過ごしてるってこと。 どの瞬間にも感謝して生きられたら。 そんなことを思った158分でした。 はぁ 158分もあったとは思えない… 井手さん、お疲れさま。 まだまだ道は続きますね。 今日はありがとうございました。 http://ameblo.jp/0250non/entry-10672101517.html Topに戻る -------------------------------------------- 2010年10月9日
今日は「ショージとタカオ」の初上映でした。
予約はすでに満席でしたが、午後からどしゃぶりになり、 出足はどうかなーという感じでした。 それにもかかわらず! 立ち見が出るほどの大盛況。 2時間こえる大長編だが、後ろから観ていて 居眠りしたり飽き飽きしている姿は見受けられなかった。 私は元のインタビューテープから、 5時間に編集したヤツ、 2時間40分のヤツと 何度も観てきたはずなのにおもしろかったです。 軽快なリズム感が飽きさせず、 主人公はもちろん、登場する全部の人々の言葉から、 人が誠実に生きる暖かさ、力強さが心に響いて、本当にいい映画だった! 私としては、途中2回だけ ここはまだ縮められるかも・・・と思う部分があったが、 2時間越えの感じはしなかった。 人は色々だから、皆さんがそうではないでしょうが、 帰りぎわに、息子に観せたいと言ってくれたお母さんや、 劇場公開してくださいと言われた青年の言葉が やけにうれしかった。 開演前から桜井さんもいらしていたが、 いつお会いしても、気さくで明るくて元気な方だと思う。 上映後のご挨拶で、折しも 毎日報道される検察や警察のずさんな体質の話をされた。 私もあの手のニュースを観るたびに、 今に始まったことじゃない、 個人の資質の問題じゃない、 とかテレビに向かってブツブツ言っていたから、 今日の桜井さんの挨拶がすごく胸に落ちた。 杉山さんの「だんだん若くなっていく私の姿、ご覧になりましたか?」 という言葉も、本当にその通り、 14年の流れに逆らうように若々しく、やわらかい表情になっていくのが なんとも不思議だと私も思っていました。 来週の上映はもっとだいぶ大きな会場。 しかも、行事や祭事のシーズンの土曜の午後。 今度は満席は難しいかも。 でも、たくさんの人に観てほしいな。 きっと元気を持って帰れるから。 http://plaza.rakuten.co.jp/annzu57/diary/201010090000/ ---------------------------------------------------
2010年10月 6日 (水) 布川事件の映画 「ショージとタカオ 14年間の記録」上映のお知らせ 2010/10/3(日) 午前 9:24 布川事件という冤罪事件を14年もの長期にわたって追跡したドキュメンタリー映画が近く公開される。筆者も加盟している出版ネッツの組合員仲間の児玉氏より以下のご案内をいただいたのでご紹介したい。経費を持ちだしての自主制作で作ったとのことである。ビジネスの論理だけでは世に出なかったであろうこうした作品に接することができるのは、ひとえに制作者や協力者の努力と気高い心意気による。 映画「ショージとタカオ 14年間の記録」 構成・撮影・編集:井手洋子/音楽:寺嶋琢也/整音・久保田幸雄 2010年・ カラー・158分 桜井ショージ63歳、職業、建設作業員。杉山タカオ64歳、職業、造園業。ショージは背が低く、タカオは身長180センチの大男。ショージはおしゃべりがうまく、タカオは話ベタ。何かにつけて二人は対照的。二人はライバル。そして共通点は、ごく普通のおじさん……? いや違う。普通のおじさんになりたかったのに、なれなかった。 この映画は、「布川事件」と呼ばれる強盗殺人事件の犯人とされた二人が、獄中から無罪を訴え続け、28年間も囚われの身となり、仮出所した14年前から社会に復帰するためにエネルギッシュに、失われた時間を取り戻そうとするかのような日々を記録したものです。 冤罪事件を告発する映画かと思われがちですが、この映画の面白いところは、再審請求を続ける二人の心象や生活に寄り添う形で、生活を再生させていく二人のめげない、前向きな生き方にあります。 28年間もの間収監されていて、まるで世の中が変わってしまい、電車の自動改札にも戸惑ってしまう状況から、わずか2年の間に、伴侶をみつけて子供までつくってしまうもたくましさ。明るくユーモアあふれる50歳を過ぎての人生のやり直し、そのたくましい生き方には、いろんなことで躓いていて現代の人々に勇気を与えるに十分なものがあります。 いま現在この夏に再審公判が始り、来年の3月頃には再審無罪を獲得する予定で、そうした再審の力にもなる映画として、いちはやくまとめたのがこのドキュメンタリーです。 私(児玉)の古い友人で、「薄墨の桜」「早池峰の賦」などの名作ドキュメンタリーで知られる羽田澄子監督の「痴呆性老人の世界」などの助監督などを経て、記録映画の分野で活躍してきた井手洋子さんが、長編のドキュメンタリーにまとめました。 スポンサーや製作会社もなく、すべて自費で製作から公開までをまかなっているため、なかなか十分な宣伝や公開の体制が整わないなかでの、お披露目となりますが、この上映をきっかけに、来年の一般公開を目指しています。 「自衛隊という密室 いじめと暴力、腐敗の現場から」暫定ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jieijieitaitai/33369637.html *************** (布川事件)桜井昌司氏と杉山卓男氏が、高知へ来ます。 日時 10月17日(日)午後6時30分 場所 高知商工会議所参加費 無料「冤罪を語る高知集会」 http://saron-kinyoubi.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-7537.html ------------------------------------------------- 検察とか裁判所とか...『ショージとタカオ』を見た! 2010/10/5(火) 午前 10:04 大学の後輩が、とってもユニークで、なおかつタイムリーなドキュメンタリーを作りました。 タイムリーというのは、検察や司法制度のありようについて大いに騒がれている中で 冤罪で29年間も拘束を受けたショージとタカオという二人のおっさんをその仮釈放の日から 14年間追いかけた作品だからです。 村木厚子さんは、わずか1年ほどで無罪を確定することができましたが、 ショージとタカオは29年間獄中からそれを訴え続けてきたのに取り上げられなかったのです。 通常ならば10数年ほどで仮釈放を認められるというのに、 罪を認めないからというのでそれより10年以上も仮釈放が認められなかったのです。 こんな重い事件を取り上げながら 試写会場は始終笑い声が上がったのです。 以下は、映画を見た後,学生時代の仲間たちのメーリングリストに書き込み送った原稿の転載です。 「27日港勤労福祉会館で明学75Lの井手さんが監督した「ショージとタカオ」を見てきました。 前日64EのTさんより電話。 「お前、井手さんの映画見に行く?」 「はい、予定しています」 「お前どう思う。2時間30分だってよ、俺絶対寝るな。井出さんに言ったんだよ、2時間越える映画は見ねえぞって!」 「確かに2時間越えると上映を組むのも難しくなるんですよね」 「そうだろ!やっぱそうだろ!」 てな会話が交わされまして、当日を迎えました。 Tさんは、Aさんというジュリアーノ音楽院で学んだという若き音楽家を同行。 私はその二人の前に陣取り映画を見ることになりました。
冒頭、画面は室内のコンサートライブ画面。 どうやらこの映画の主人公の一人が書いた詩を歌い上げているらしい。 井手さんは、このライブの取材でこの主人公たちのことを知った。
画面は変わって刑務所の前。 主人公の一人タカオの仮釈放の日だそうである。 遠景からから近づいてくるのはタカオ。 特別盛り上がった出迎えシーンではない。 ごくごく普通にタカオと出迎えた人々との会話が交わされる。 一瞬、カメラのゆれやブレが気になる。 上映前の井手さんの挨拶の中で、撮影の素人である自分がカメラを回したといって いた。それにしてもこれは見づらい。この後はどうなることかと思ったけれど、 その後はすっかり画面に引き込まれてしまった。
※ 後で井出さんに聞いたら、このぶれるシーンを撮影したのは、彼女ではなく、 本物のカメラマンだそうで、プロがなれないカメラで撮影したためこうなったとのこと。
「俺、寝るぞ!」と宣言していたTさんは、結局最初から最後まで、後ろで笑い声を上げていた。 同行のAさんも同じく。時折「へー」とか「すごい」とかいう呟きまで混じる。
映画が終わって顔を見合わせた3人が同じ言葉をいっせいに口にした。 「面白かったー!!」 言葉を交わしてから会場を後にしようと出口を見たのだけれど、井手さんは何人かに囲まれている。 井手さんはこの映画を映画館にかけたがっていた。私は、今の映画館の厳しい状況をそこそこ知っている。 ましてや2時間を越える作品をかけてくれる映画館はなかなかない。とにかく難しい状況だけを伝えていた。
「井手さん、劇場いってみようよ、いけると思うよ」と声をかけて会場を後にした。 すでに9時を大きく回ってはいるのだけれど、”寝るぞ!”宣言のTさんも、Aさんもそのまま帰る様子はない。 少し先にあった日本海庄屋の暖簾をくぐった。
Topに戻るそそくさと注文をして、さっそく映画評へ。 二人とも興奮の様子。 「長さ感じなかったな」とTさん 「え、もう終わり?っていう感じでした」とAさん。 音楽家のAさんは仕事がら音楽への強い関心をしめす。。 「特に音楽にお金をかけたとは思えないんですけど、とってもよかったです」とのこと。 ”冤罪”という重いテーマを取り上げながら、その重さを”重さ”として押し付け ないところがすごい。 三人の口から共通して飛び出したいくつかの言葉。 「なんだかすごいものを見てしまった」 「人間だとか、生きるって言うことだとかやっぱりいいよな」 「二人の主人公をあそこまで際立たせる井出さんはすごい」 などなど。 あまり書き込みすぎてもよくないのでこの辺でやめるけれど、劇映画も含めて久々 に面白いものを見せてもらったというのが率直な感想。 ”面白い”の中身はお一人お一人で確かめてほしい。 めったなことで”あきらめない”、”めげない””立ち止まらない”ことだと確かに思う。 底辺に生きる人というよりも、”底辺”に落ち込む不安の中にいる人にぜひ見てほしいと思う。 それにしても、”底辺!っていったいどこのことだよ-! http://blogs.yahoo.co.jp/cinemadist/62864756.html ------------------------------------------------- 9月27日(月曜日) 「ショージとタカオ」14年間の記録 夕方から東京・田町。今夏に再審公判が始まった「布川事件」の被告人である桜井昌司さん(ショージ)と杉山卓男さん(タカオ)の2人を主人公に、1996年の仮釈放から2010年の再審開始までの14年を追ったドキュメンタリー映画「ショージとタカオ」の完成プレス試写を観る。強盗殺人事件の犯人とされた2人。別件逮捕から29年間の獄中生活で、無実を訴えて書き続けた膨大な手紙や分厚い記録ノートの束が、長く壮絶な体験を物語る。社会復帰した2人は明るくひょうひょうとしている(ように見える)。しかし、実際には取り調べや獄中生活で受けた心の傷は簡単に癒されることはない。仕事や周囲との関係など悩みを抱えながら、それでも多くの壁を乗り越えて同時に再審請求の闘いを続ける。映画ではそんな2人の日常の暮らしぶりと内面の一端が描かれていく。 いつもにこやかで温厚な2人だが、声は穏やかながらも厳しく鋭く言い放つ場面があった。「裁判官は、警察や検察はウソをつかないと思っている。これはダメだな、とんでもない奴だなと思った」(桜井さん)、「警察や検察は犯人をつくるところだが、裁判所は救ってくれるところだと信じていたのに裏切られた。明きめくらの裁判官ばかりでどうしようもない」(杉山さん)。いったい裁判官はどこを見てだれの声を聞いているのか、誠実に事件に向き合って中立公正に判断しようとしている裁判官はこの国に何人いるのか。これは多くの冤罪被害者の共通の怒りであり心の叫びだろう。 構成・撮影・編集を1人で担当した井手洋子さんは、フリーランスの監督。仮釈放から再審開始まで14年間、2人の生活に密着してきた。撮影したフィルムは計300本になるという。信頼関係に裏打ちされているだけに、2人の心の揺れや悩みを吐露する場面がカメラのレンズを通して垣間見ることができるのだろう。カラー、158分。2時間半を超える上映時間は、ショージとタカオの2人が不当に奪われた時間の重さや、監督の思いを考えるとむしろ足りないくらいだと思うが、それでも一般向けとしてはやはりかなり長いのは否めない。作品の前半や中盤などやや冗長かなと感じる部分を再編集してもいいような気もするけれど、冤罪被害者の抱える実情を深く考えさせる力作だ。 ◇◇ 試写会場で元同僚の後輩の新聞記者とばったり会ったので、近くの居酒屋へ。尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件をめぐって、記者として何を書くべきなのか、何ができるのかということが話題になった。今回の事件に限らず、一触即発のような危機的状況に直面した場合に、煽ったり一方に加担したりすることなく冷静に伝えるのは何よりも大切で、それが記者の使命でもある。だが、抽象的な観念論でなく具体的な事実を伝えるにしても、どんな立場でいかなる事実をすくい上げて問題提起するかは、実に難しい課題だ。記者の仕事に真摯に向き合おうとすればするほど悩むところだろう。そんな話題のほか、社内外の人間関係に振り回されて苦悩しつつも、「代弁者」として興味深いテーマに果敢に取り組んでいるという後輩記者の話を聞いて、僕自身もあれこれ刺激を受けた。 http://www.geocities.jp/ookaminami/zakki2010-9.html ----------------------------------------------無断転載、ごめんなさいm(__)m
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